営業マンの放浪日記

喜界島パ~ト4:堆肥の変遷?

佐藤隆司の日記2009/07/07
帯広はここに来て真夏日の連続
 
先月の雨、低温がウソのような気候が続いています。
 
冷房装置の無い我が家では、何年か振りで物置の奧から扇風機のお出まし…。
 
先月中旬から、旅人ではなく北海道に居候?となっているのですが、来週からはまた南国に向かって旅人の始まりです。
 
そんな旅人にとってこの暑さは、馴致になって丁度良いタイミングです。
 
 
さて、今回は昨年8月中旬からアースジェネター(以下EG)を全頭給与していただいて
いるO牧場さん(繁殖母牛約120頭)での経時的な堆肥の変遷の様子をご紹介しよう
と思います。
 
     まずは写真から…
               
 
 
            給与前(H20.6月中旬)の堆肥舎の様子です 
 
堆積形状としては理想的なカマボコ状に堆積していますが、
チョット水分が多くなると…
             
            
  
         ご覧のように皆さんも普段から見慣れた様子に早変わり…
 
 
  こんなでも、頑張って水分調整や切り返しをしてあげると…
                             
                   カマボコ状に堆積出来ます
     しかし発酵温度は…
             
  
                                                      残念ながらこの程度…
 
 何でもそうかも知れませんが、最初にこじれたものは成育できません。
 
 
EG給与開始8ヶ月後(H21.4末)には…
            
  
                   こんもりとカマボコ形状で、床面のれき汁も流れていません。
 
 
    スコップでチョット掘ってみると…
            
  
          ホラッ!真っ白な糸状菌群(放線菌群?)がここかしこ。
 
          これは、EGがチャンと仕事をしているサインです。
 
 
 
            
牛舎から排出して間もない(10日位)、やや水分が高めの堆肥内部の温度も
ご覧の通り60度アップ。
 
 
 
   さらにEG開始10ヶ月後には…
                                
 
             
              
 
          堆積山表面にも、白い糸状菌群がアチコチ観察され…
 
            
             60~70cm内部温度も平均的に60℃アップ
 
 
こうなったらシメタものですっ!
 
あとは1~2ヶ月毎に切り返しして熟成するのを待つのみです!
 
ただ、敷料が手に入りにくい地域の方は、全部使わず堆肥舎にこの堆肥を
一山残しておきましょう!
 
水分調整剤、あるいは次の発酵促進剤としてとても役に立ちます!
 
 
 
ねっ!
 
アースジェネターが堆肥の効果まで辿り着くのには随分時間が掛かりますでしょう?
 
EGは継続性が大切というのは、
このように効果が見えてくるまで、月日が掛かるからなんです!
 
 
でも、注意して頂きたいことは、
 
決してEGをやってたら、どんなものでも皆こうなると言うものではありません!
 
微生物たちの力を引き出すためには、
使う方が心優しくそのお世話をしてあげなければなりません。
 
なぜならば、微生物も私達と同じ“小さな生き物”ですから…。
 
 
皆さんも是非、良い堆肥作りに挑戦してみて下さいねっ!