営業マンの放浪日記

既存牛舎での発酵牛床(かさ上げ式)⑥

植田秋良の日記2020/08/24
 

前月に引き続き、既存牛舎で発酵牛床を活用している

事例を紹介します。

(※既存牛舎とは、通常の土間コンクリート床にしている

 牛舎のことです。)

今回は子牛ハッチでの事例です。(次回も)

和牛繁殖経営をされている、とある農場さんでは、

1週間齢~約2か月齢の子牛を手製のハッチで飼養されています。

(幅90㎝×奥行130㎝×高さ120㎝)

まずは石灰塗布後に、厚さ7㎝程のウレタンマットを敷きます。

 

 

そして、ウジ発生抑制目的でネポレックスをまき、

薄くオガクズを敷いて子牛を入れます。

あとは毎日、

オガクズを少量(雪かきスコップ1杯程度)足すのみです。

牛床の状態は、しっとりフカフカしていて、

子牛が気持ち良く寝ています。

もちろん子牛の健康状態も、すこぶる良いです。

そして、約50日後、子牛が移動する時に全量床出しをします。

(床出しはハッチを立ち上げて、ホイルローダーで実施)

この時、牛床の厚さは30㎝前後になっています。

床出し後の堆肥の発酵も良好です!

畜主さん曰く、

『この牛床管理方法にして、日々の床出し作業が大幅に軽減された。大いに価値がある!』

とのことです。

興味のある方は是非、試してください!