営業マンの放浪日記

鹿児島離島北上…その1:沖永良部島

佐藤隆司の日記2011/07/16

沖縄を後にしてから今度は鹿児島離島を北上しました

上陸した各島では丁度セリ市場が開催されており、私も久振りに駆けつけてみました


まずは沖永良部からです。

セリは購買者方々が乗ったフェリーの都合もあって、初日は午後13:30から2日目は午前中に開催されました。


出場種雄牛別頭数です。

実際のセリでは欠場が11頭いたので、合計で426頭でした


セリ前の繋留場での様子です

ここのセリは2ヶ月に1度しか開催されないため、当然ですが出荷日令に開きがあり、それに伴って

牛さんの大きさにもややバラツキがあります。

セリ場に入った牛さん達は、飼い主の人に最後の念入りなお化粧をされて気持ちよさそう…

後は結果を待つだけ…


セリが始まると…

手塩に掛けて育てた牛さん達を引いて入場…それぞれの手綱さばき?には皆さん特徴があります


電光板を真剣に見つめるYさんの姿…緊張の一瞬ですねっ!


2日間のセリでの最高価格は…

…533,000円:花乃国ー勝忠平ー第5隼福 275日令 284kg

…443,000円:花乃国ー平茂勝ー神高福  274日令 286kg

セリ平均価格は前回に比べ約4万弱下げたようです。


でも、全頭数の3割近くの117頭が40万円を超えていました


平均のセリ価格は下がってはいますが、次回以降に紹介する徳之島、奄美大島のセリでもそうでしたが、

以前と比べて成育の良い牛さんと悪い牛さんとの価格の開きが大きくなっているのも要因の一つと思います


これは枝肉相場がかなり下がっているため、購買者の方々は枝重が出ない素牛は買いにくいのです。

つまり今は系統だけではなく、病気をせずに粗飼料主体でしっかり腹作りされ肋幅、体高、深みのあって

骨格がしっかり出来た牛さんが肥育農家さんに求められているのです。


何て言ったって、牛さん1頭の値段は 枝肉重量×枝肉単価 で決まりますからネッ!

この傾向はますます厳しくなり、まだ暫く続くことでしょう!


素牛生産者の方々は、セリ市場で売って終わりではなく、その牛さんが肥育農家さんの所に行って

スクスク育ってくれるような…肥育農家さんに喜んで貰える牛さん創りをしましょうねっ!

それを続けていたら、その結果は必ず後からついて来ますって!  

                                     
次回は徳之島からです!