営業マンの放浪日記

母牛の力New

礒匠の日記2025/11/12

皆さんこんにちは。
関東担当の礒です。

先日、関東の和牛繁殖農家さんを
回っていた時のことですが
同じ種雄牛の精液を使っても
母牛によって全然違う子牛が生まれ
発育も違う
とのことでした。


同じ3代祖の流れだとしても
生まれた子牛の表現型が
全然違うということは
しばしばあるかと思います。


やはり、能力の高い(産子の成績が良い)
良い体型のお母さんから生まれた子牛は
体もしっかりしており、増体も良い
牛に育つ可能性が高くなると思います。

お話した農家さんでは
その母牛が産んだ子の
兄・姉牛の枝肉成績も抜群だったとのことでした。

そういった意味では
優秀なお母さんで採卵して
ちょっと物足りないお母さん牛には
受精卵移植をするなどして
血統改良や生産性の高い子牛を産ませることは
非常にプラスになると思います。


乳牛の世界では
100万頭の海外のデータをもとに
良い体型の牛は
長生きして、稼いでくれる
ということで
体型を軸にして
種雄牛を選ぶことで
結果として生産性の高い牛を
産ませるということも積極的に行われています。


ちなみに、競走馬の世界では
2番仔、3番仔、1番仔、4、5、6番仔の順に
成績が良くなるというデータが出ているようですよ。


優秀な種牛が増えてきたからこそ
お母さん牛の能力が
試される時代になっていくと思われます。

体つき、性格、繁殖能力、近交係数、市場性、ゲノムなど
考慮したうえで
ぜひ、それぞれの牧場の
繁殖牛を残してみてください!