皆さんこんにちは!馬担当の礒(いそ)です。
来週7月7日(火)、青森県軽種馬生産農業協同組合の主催により、
八戸家畜市場にて「八戸馬市場」が開催されます。
今年も私たちチームは参戦予定です!
「馬産地といえば北海道」という印象が強いと思いますが、
実は青森の馬生産には非常に長い歴史があります。
現在、北海道以外で開催される1歳馬の市場は極めて珍しく、
この八戸は数少ない貴重な市場の1つとなっています。



↑昨年の様子
今年の上場予定馬は24頭(牡8頭、牝16頭)。
注目馬も多数見受けられますよ!
詳しい上場馬の情報は、
こちらの記事をぜひ参照してください。
👉 【八戸市場2026】注目馬情報(外部サイトへリンク)
「今年は少し上場頭数が少ないな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
これには理由があり、一昨年の酷暑の影響で受胎率が落ちてしまい、
今年の1歳世代の生産頭数自体が少なくなってしまった背景があるようです。
単純に「青森の馬がどんどん減って衰退している」というネガティブな状況ではありませんので、どうぞご安心ください!
振り返ると、去年の私たちのブースにも、たくさんの顔馴染みの方から
「はじめまして」の方までお立ち寄りいただき、本当にありがとうございました。
今年も、岩本と礒がブースにて皆様に声をかけていただけるのを、
首を長くして待っております!
生産者様、購買者様、そして各関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします!
🐴 知るともっと面白い!青森馬生産の歴史
青森の馬産の歴史に興味がある方は、ぜひここからも読んでみてください。
もともと青森県(東部)は南部藩(盛岡藩)の広大な領地でした。
当時から「南部馬」と呼ばれる名馬が生産・育成されており、藩を挙げて馬産に力を注いでいた基盤があります。
その土台があったからこそ、明治時代の「富国強兵」政策のもと、
日本最大規模の軍馬補充部が三本木(現在の十和田市)に開設されました。
この地域には、技術的にも土地的にも、馬を飼育できる民間人が多かったことも、一大拠点となった大きな要因です。
ちなみに、南部藩の領地だった地域には「一戸、二戸……九戸」という地名(※四戸を除く)がありますが、
これは当時、官営牧場を9つの牧区画に分けて管理していた名残なのだそうです。
青森と言っても「津軽側」では馬生産がそこまで盛んではなく、
「太平洋側(南部側)」で盛んだった理由は、こうした歴史的背景からきているんですね。
軍馬から「アラブ」、そして「サラブレッド」へ
その後、大戦を経てGHQの指示により陸軍省が廃止され、軍馬補充部も解体となりました。
しかし、軍馬の改良の過程で、海外から輸入された足の速い品種(アラブやサラブレッド)と南部馬を交配させていた経緯もあり、
軍馬の生産がなくなった後は、「アラブ系競走馬」の生産に力を入れていくことになります。
今はなくなってしまいましたが、昔は地方競馬(東北や北関東など)でアラブ系のレースが非常に盛んでした。
そして、青森で生産されたアラブ系の競走馬たちは大活躍を見せていたのです。
「アラブの名血をたどると青森県産に行き着く」と言われるほど、一大ブランドを築いていました。
その後、時代の流れとともにアラブ系のレースが縮小・廃止されていったことで、
現在の「サラブレッド生産」へとシフトしていきました。
💡 おまけ:三戸・五戸・十和田の「馬食文化」
三戸や五戸、十和田などでは馬肉を食べる文化が根付いています。
一説によると、江戸時代に盛岡より北の地域では稲作が極めて困難で、
深刻な食糧難に陥ることがあったそうです。
そこで当時の殿様が「生きるために馬肉を食べてよろしい」
と許可を出したのが始まり、というお話を聞いたことがあります。
馬肉で有名な熊本とはまた違い、
青森では「桜鍋(さくらなべ)」というすき焼き仕立ての食べ方が主流です。
僕も、今回の出張中に機会があれば、ぜひ本場の桜鍋を食べてみたいと思っています!
今回の八戸馬市場、現地に行かれる方はぜひブースでお会いしましょう!