営業マンの放浪日記

高知…馬路村にて~その2

佐藤隆司の日記2014/03/28

さて…第2弾は本業の堆肥舎からの実況中継です!

ン、待てよ!

実況では無くて録画ですねっ!!

 

まずは堆肥舎の様子からです


これは昨年秋に積み上げられた“柚子絞りカス混合堆肥”の山です!

ホンワカ湯気が立ち上っていて、発酵している様子が見えますよね!

 


中の様子を見るためにタイヤショベルで掘り返して貰いました!!


外気温は7~8℃位で、馬路村にしてみれば風があって日陰は寒い一日でした!

そのせいもあって内部からもモクモク湯気が立ち上っています

が、しかし…

 

湯気が治まってみるとこんな様子…

表面の白い筋近くの表面に近い所は確かに温度は上がっていても、

お風呂の温度よりやや高い50℃弱位…

中心部はホンノリと暖かい40℃前後って感じです。

特に壁際は水分が高く発酵が立ち上がっていないようでした!


この温度が上がり切らない理由としては


1.柚子の絞り粕と水分調整剤である粉砕バークの混合なので、

    菌体タンパクの原料となる窒素分の不足


2.仕切り枠に堆肥を高く積み上げているため堆肥が横の壁に押し付けられ、

     壁際の通気性が確保できず
発熱発酵の主役である好気性菌群が活躍できない


という、2つの原因が考えられます!!


これを改善するためには…

原料の窒素分の補給…コストをあまり掛けずに地元で手に入る物

…こちらでは柚子の種子油の絞り粕が可能?

通気性の確保…下記写真のような体積形状の改善

が考えられます。

 


こちらも当初は両サイドの壁の上まで積み上げていたのですが、体積形状をこのように改善

内部までしっかり発酵し分解も促進して臭気やカサ減りも改善


この時の空気の流れを図式化すると…


暖かい空気が山の頂上付近から抜ける事によって内部が陰圧になるため、

山の表面全体から空気を吸い込んで
内部に様々な環境が形成され、

その環境にあった菌群たちがお互いに共生し発酵・分解が持続します

自然の力を利用しているため、電気代など余計なコストは掛かりません!!

今の時代にマッチした“エコ堆肥舎”の誕生ですよ~っ!!


今年は一部でもいいですから、挑戦してみましょうねっ!!


ほらネッ!

私だってたまにはチャ~ンと本業にも精を出しますでしょ?         次回は竜馬編??