営業マンの放浪日記

暑熱対策③

中紙育朗の日記2018/07/26

 

 

今回は、北海道の酪農家さんが取りいれている、リレー換気とトンネル換気の

 

組み合わせを紹介させて頂きます。

 

 

 

牛の体感温度の指標では

風速1メートルで6℃、2メートルで8℃、3メートルで10℃、4メートルで12℃

計算上では下がるそうです。

 

 

搾乳している牛が、常時280頭くらいの酪農家さんになります。

 

 

 

 

片側の壁に16台と、上部に4台  合計20台の扇風機がついています。

 

 

上部の扇風機4台は冬でも回しているそうです。

湿度と氷柱対策との事。

 

 

 

 

牛舎の外に出ると、引き込む風がとても強かったです。

 

 

 

 

リレー部分の扇風機は1列6台が約7メートルから9メートルスパンで並び

おおよそ80台の扇風機が付いていました。

 

扇風機の角度は50度。

一般的に言われている45度では、敷料のおがくずが飛んでしまうから との事。

 

 

 

パーラーへの待機場にも3台の扇風機がついています。

 

 

外気温は23℃くらいだったと思いますが、牛舎内はとても涼しい?(寒い)

かったです。

 

暑さに弱く、ストレスが多くかかる搾乳牛なので、これほど快適な環境が必要

なのだと思います。

 

 

パーラーは32ポイントのロータリーパーラーになります。

ちなみに1回転するのに朝は5分、夕方は4分くらいで搾乳時間は、

それぞれ1時間15分くらいとの事です。

 

授精は夕方の搾乳時にパーラー内でするので、牛を捕まえる手間が無い

そうです。

 

 

 

 

育成牛舎もトンネル換気でした。

 

 

 

 

フリーストールもそうですが、横はネットが張っているので、

鳥が入ってこないようになっていました。

 

 

今のところ、酪農で増える傾向にあるトンネル換気ですが

これから和牛でも普及していくのかもしれませんね。