営業マンの放浪日記

牛白血病について②

中紙育朗の日記2019/05/31

 

前回に引き続き、牛白血病について書きたいと思います。

 

最初に、牛白血病は人に感染しないと言われています。

 

また、発症した牛肉が市場に出る事はありません。

 

よろしくお願い致します。

 

 

 

牛白血病には地方病型と言われるウィルスで伝染するものと散発型と言われる

 

2つありますが、そのほとんどがウイルスで伝染するタイプとの事ですので、

 

そちらの予防や考えられる対策について書かせて頂きます。

 

(散発型については、僕が調べたところ原因不明と書かれていました。)

 

 

牛白血病ウィルスの感染が拡大する経路をまとめてみました。

(農林水産省ホームページより 牛白血病に関する衛生対策ガイドライン参照)

 

1.汚染された注射針、直腸検査用手袋の連続使用、膣内に入れる器具等

  、除角されたハサミや去勢器具、削蹄器具、鼻環装着器、耳標装着等。

 

2.吸血昆虫による媒介。

 

3.母牛から子牛への垂直感染、感染牛から乳汁を介した感染。

 

 

汚染された注射針については、おそらく獣医さんも農家さんも、されていると

 

思いますが、1頭ずつ交換される事で防げます。

 

直腸検査用手袋は獣医さんや授精師さんが使われる事が多いと思いますが、

 

こちらもやはり1頭ずつ交換して頂きたいと思います。

 

膣内に入れる器具や除角されたハサミ、去勢器具、削蹄器具、鼻環装着器、

 

耳標装着等については、1頭ずつ洗浄と消毒(消毒薬は通常農場で使われて

 

いるもので)、出血があった場合はすぐに止血。

 

2の吸血昆虫による媒介は、アブとサシバエを牛舎内に入れないネットが有効的

 

な対策になると思います。

 

アブには網目が1㎝以下、サシバエには2mm以下との事ですので、

 

どちらにも対応するには2mm以下のネットがお奨めです。

 

また、僕が相談させて頂いた先生からお聞きした事は、

 

牛白血病抗体陽性牛と陰性の牛の間隔を8メートル以上離すとうつりにくい

 

という事でした。理由としては陽性牛の血を吸い陰性牛へ移動している間に

 

血で濡れたアブやサシバエのくちばしが乾いてしまうからとの事です。

 

3番と検査方法や清浄化に向けては次回書かせていただきます。