営業マンの放浪日記

飼料効率について

岩本尚吾の日記2019/06/17



東北地区・九州地区担当 の 岩本尚吾です。 




最近、肥育農家さんと お話をするきに・・・



”今 この牛達は何キロ食べてるよ”



とか



”我が家は マックスで 12キロ食べてるよ”



とか



給与量の話をすることが、以前と比べると 少なくなった気がします。



(もちろん、僕が給与量について 農家さんに質問するときはあります)



以前は(10年ほど前は)肥育農家さんと話をするときに



給与量の話 が 多かったように思います。



今は、給与量というより飼料効率(どれだけ身になっているか)が重要になってきていると思うので



その話が出てこないのかな と 思ったりします。



給与量が多くても(どれだけたくさんエサを食べさせても)、それが身になっていなければ



エサ(代)も無駄になるし、牛達にストレスをかけている部分も多いかもしれません。  




エサを 毎日11キロ食べているけど 牛達の1日の平均増体量が 0.85キロ の 農家さんもいれば



エサは 毎日9.5キロだけど 1日の平均増体量が 1.0キロ の 農家さんもいるような気がします。



もちろん、導入牛の違いがあるのは理解しています。



ただ、導入牛、エサが全く同じだとしても 環境等で 飼料効率には かなり差が出ると思っています。





いつでも快適に寝ることができる 牛達の密度 や 牛床 に なっているのか。




整理整頓は できているのか。










新鮮な粗飼料は常に置いてあるのか。




エサの掃き寄せを定期的にして ゴミを取り除いたり いつも新鮮な状態を保てているのか。







飼槽の高さは牛達にとって食べやすい快適な高さであるのか。




暑い夏場でも 牛舎内が快適に過ごせるように(ミストだったり 扇風機だったり)









なんらかの対策を取っているのか。




水槽(ウォーターカップ)は毎日掃除しているのか。




ウォーターカップの水圧は適切なのか。




☆ウォーターカップのベロ(水が出るようになる場所)を押しても



 水が 少ししかでない牛舎も 少なくないですよ。 



(飲水量が上がれば 採食量も上がります!!  )




ダニ や 外部寄生虫に対する 駆虫 や 予防 を やっているのか。



(牛舎へ行くと 痒そうにしている肥育牛を見ることも少なくないです)




添加材(生菌剤 や 酵素など)は活用しているのか・・・





改善できるところは 改善して欲しい と 思っています。




ある肥育農家さん は 言います。



”うちは どの牛でも成績出ますよ・・・  ムフフ・・・”



☆実際に 枝肉重量、中身ともに成績が良い肥育農家さんです。


  ちなみに、 その肥育農家さんは  ムフフ・・・ とは 言っておりません。 


  ちなみに、 写真の肥育農家さんとは 関係ありませんよ。 





成績を出している方は 飼養管理も 環境も 少なからず 違います。
 



もちろん、素牛の選定は(とてもとても)重要なのですが 環境も大切です。




環境は 肥育農家さん次第で 好きなように変えられます。




そして、 その環境が 牛達の一生を左右します。




導入する牛達は 皆さま それぞれなのですが、




環境を改善してあげれば 牛達の能力を引き出してあげることができると思っています。