営業マンの放浪日記

牛舎について②

植田秋良の日記2021/05/25
 

前々回のブログに引き続き、

牛舎(北海道・黒毛和牛の繁殖農場)の紹介をしたいと思います。

これから牛舎を建設する予定の方に参考になれば幸いです。

 

先日、

北海道の、とある農場さん(繁殖50頭規模)にお伺いしました。

とても良い牛づくりをされている優秀な農場さんです。

この農場さんでは10年ほど前に

分娩舎や育成舎など何棟かビニールハウス牛舎を

建てられました。

牛舎の大きさは、おおむね幅5間×奥行11間(20m)ほどです。

(牛舎によって多少の違いがあります。)

 

この農場さんでのビニールハウス牛舎のメリットは、

  建設コストが安い

  日光の影響を受けやすく暖かい

などといったことが挙げられます。

 

一方、デメリット(注意点)は、

  寒暖の差が激しい

  空気がこもりやすい

  夏は暑くなりやすい

  カラスにつつかれて穴が開く

  ~④の対策などに手間がかかる

などといったことが挙げられます。

 

この農場さんでは、デメリットを緩和するため、

いくつか対策を講じておられます。

 

こちらは育成舎(離乳~素牛出荷)です。

パドックを併設することにより、

自由に牛舎内外の環境を選ぶことができます。

(新鮮な空気を吸い、運動や日光浴ができ、ストレスも緩和)

牛舎内の内装および基礎コンクリート打ち作業は、

農場さんご自身が行い、さらにコストを抑えられました。

 

こちらはカラスにつつかれ穴が開いてしまった箇所です。

ビニールをもう一枚重ねて張り、対応しました。

夏になれば遮光シートをかけ、暑さを緩和します。

換気口に網を取り付け、冬の雪(吹雪)や雨をしのぎます。

 

 

以上、ビニールハウス牛舎のご紹介でした。