営業マンの放浪日記

新築1年後の発酵牛床牛舎(掘り下げ式)

植田秋良の日記2021/05/26
 

先日、北海道の、とある農場さんにお伺いしました。

この農場さんでは、

1年ほど前に発酵牛床牛舎(掘り下げ式)を新築しました。

 

その頃から増頭し始め、

この牛舎には市場から導入した未経産牛が飼養されています。

 

少しずつ頭数も増えてきましたが、

毛づや、肋張りなど良好で、種付けや止まりも順調とのことです。

発酵牛床は、厳冬期にやや凍結したものの問題なく、

しっとりフカフカな良い状態を保っておられます。

 

どこの現場もだいたいそうですが、

掘り下げ式の発酵牛床牛舎を始めてから、

しばらくの間、発酵牛床の高さが、

徐々に低くなってくることがあります。

 

牛の密度や滞在時間、敷料の投入量などにもよりますが、

その現象は数か月~数年に及ぶこともあります。

 

考えられる要因として、

 

  微生物が有機物を分解するスピードが速い

(発酵に必要な条件が整っていて、発酵の立ち上がりが良い)

 

  牛の横臥による鎮圧

 

などが挙げられます。

この農場さんでも、その現象は今でも起きています。

 

対策(対応)として、

採食通路(かさ上げ式発酵牛床)の床出しを行うとき、

掘り下げ式の発酵牛床側に戻しておられます。

 

ということは、

この1年間、排泄されたふん尿が

この牛舎から外へ排出されていないことになります。

 

それは堆肥処理の労力が減るだけでなく、

発酵牛床の高さがが低くなっていかない、

ということにつながり、一石二鳥ですね!

 

とてもいいアイデアだと思います。

 

牛が増えていく今後も楽しみです。

 

乞うご期待です!