営業マンの放浪日記

建設中の牛舎④(発酵牛床・北海道)

植田秋良の日記2021/09/09
 

先日、日高キャトルセンター株式会社さんに

お伺いしました。

現場では、来月(10月中旬)に農場の稼働を控え、

牛舎や堆肥舎の建設が大詰めを迎えていました。

今までの建設中の様子はこちらからご覧ください。

↓ ↓ ↓

建設中の牛舎(発酵牛床・北海道)

https://labogenitor.com/diary/detail.html?itemid=2223&dispmid=515

建設中の牛舎②(発酵牛床・北海道)

https://labogenitor.com/diary/detail.html?itemid=2243&dispmid=515

建設中の牛舎③(発酵牛床・北海道)

https://labogenitor.com/diary/detail.html?itemid=2284&dispmid=515

それでは今回の様子をお知らせいたします。

まずは農場に入ったところの様子です。

広い敷地には大きな牛舎が立ち並び、

通路は、ほとんど舗装されています。

入口のすぐ横には事務所があります。

事務所の内部です。

事務室や検査室、薬品などの納品庫、

シャワー室などが完備されています。

社宅は4戸(単身用)が入居可能です。

牛舎は入口から近い順に、

隔離舎、哺育舎、離乳舎、育成舎3棟となっています。

まずは隔離舎です。

(約60頭、掘り下げ式発酵牛床、

フィードステーション及び体重測定器4基

牛舎内は、採光屋根の導入(1採光:3通常)で

ほどよい明るさになっています。

フィードステーション及び体重測定器の設置は、

およそ15頭に1基となります。

発酵牛床には、土台になる中熟堆肥(種菌)が

投入されていました(およそ1m)。

発酵牛床において、いわゆる“きも”の部分です。

続いて哺育舎です。

(約200頭、ハッチ、群飼、哺育ロボット8基、

フィードステーション及び体重測定器8基、

かさ上げ式発酵牛床<哺育ロボット群飼のみ>)

ハッチです。 ⇒

群飼(小ロット)マスです。 ⇒

哺育ロボット(群飼)です。

牛床は、かさ上げ式発酵牛床です。

かさ上げ式発酵牛床(左側)のアップです。

ドリンクステーションの横に

フィードステーション及び体重測定器が設置されています。

続いて離乳舎です。

(約200頭<50頭×4群>、掘り下げ式発酵牛床、

フィードステーション及び体重測定器12基)

※育成舎(約200頭)×3棟もほぼ同じ概要です。

施設の概要は先ほど紹介した隔離舎とほぼ同じです。

違うところは規模の大きさのみです。

フィードステーション及び体重測定器の設置は、

およそ50頭に3基となります。

こちらは乾草庫です(3棟)。

農場で使う粗飼料の多くはラップサイレージのため、

外に保管しますが、乾草はこちらに収納します。

施設内部の底面は砂利となっています。

保管する乾草のカビなど劣化を防ぐため、

その上にほぐした牧草を敷き、

乾草を積み上げていきます。

最後に堆肥舎です。

堆肥の発酵は一般的な堆肥舎(上)と、

堆肥自動撹拌機が稼働する堆肥舎(下)で行います。

堆肥自動撹拌機(CSランドハイドロモンスター)が

稼働する堆肥舎は、全長約90mです。

入口に堆肥の原料を投入しますと、

自動撹拌機によって撹拌をしながら、

少しずつ出口の方へ移動させます(1日約10m)。

9日後には出口に到達します。

1次発酵を終えた堆肥は、とても良い状態になっています。

その後、堆肥を一般的な堆肥舎へ移動します。

そこで何度か切り返し作業を行い(2次発酵)、

堆肥を完成させます。

この堆肥舎では、

毎日の入口への堆肥原料の投入と、

できた堆肥を出口から取り出す人の手間が必要ですが、

○発酵期間(1次発酵)が短い

○サラサラで良質な堆肥ができる

○機械の故障が少ない

○ランニングコストが安い

などといったメリットがあるようです。

以上、今回の様子を紹介いたしました。

いよいよ来月(10月中旬)には本格稼働です。

また、様子をお知らせしたいと思います。

乞うご期待です!