営業マンの放浪日記

新しい発酵牛床の現場

植田秋良の日記2022/06/14
 

とある農場さんにお伺いしました。

農場さんでは約半年前より乾乳牛舎にて

発酵牛床(かさ上げ式)を上手に活用されています。

 

さて、このほど新しくできた育成牛舎においても

発酵牛床(かさ上げ式)の活用を始めました。

 

 

土台に自家産の中熟堆肥を30㎝ほど敷き、

牛が入った後はオガクズの投入とロータリーによる撹拌を

実施しています。

 

1か月がたった今では、牛床の高さが50㎝ほどになり、

牛床だけでなく牛の状態もとても良好です。

 

(温度は40℃近くありました。

 私はこのぐらいの温度がベストと考えています。

 それは牛の腸内環境と同じで多種多様な微生物が生息でき、

微生物バランスが安定すると考えているからです。

 ただ、冬は中々厳しいですが・・・)

 

 

ちょうど、お伺いした時に牛床のメンテナンスを

実施されていました。

 

それでは少し紹介いたします。

 

まずはメンテナンス前の状態です。

まだこのままでも良いぐらいですが、

農場さんでは常に牛体をきれいに保ちたいという考えがあります。

牛に対する愛情を感じます。素晴らしいですね!

 

 

次にオガクズを薄く敷きます。

高くなった牛床の水分を低くして、

発酵に適した水分状態(6570%未満)に保つためです。

(もちろん牛体の汚れも回避できます)

 

 

その後、ロータリーをかけます。

 

 

深さは約30㎝ほどです。

 

 

ロータリーをかけることにより、

ふん尿とオガクズが均一に混ざるだけでなく、

牛床の通気を良くしたり(一時的ではありますが)、

牛床を平らに(整地)するという利点が生まれます。

 

発酵牛床にとって撹拌作業は手間のかかることですが、

前述したように多くのメリットがあると考えています。

 

 

出来上がりは

「しっとりフカフカ」な状態になりまして、

牛にとっても牛床にとっても快適なベッドになります。

(もちろん微生物にとってもです!)

 

 

また、様子を見にお伺いしたいと思っています。

 

乞うご期待です!