営業マンの放浪日記

滑り止め

植田秋良の日記2022/10/29
 

北海道のB牧場さん(酪農)にお伺いしました。

 

 

B牧場さんは16年ほど前に

発酵牛床方式(掘り下げ)の泌乳牛舎を建てられました。

 

私が知っている限り日本最北端の現場です。

 

厳冬期には-30℃を下回る上、

オガクズの確保が最も難しい場所の一つであるなど、

大変厳しい環境にも関わらず、

牛も牛床の状態も常に安定しています。

 

現場を見ていつも感心させられます!

 

 

さて、この日現場に訪れた時、牛は搾乳の待機中でした。

 

 

発酵牛床方式にすると、

「蹄病や足の故障が少なくなる」

というお話をよく耳にします。

(牛床の厚さ、水分や発酵状態によりますが)

 

しかし、時々採食通路にて牛が滑り、

股さきなどの事故が起こってしまうこともあります。

 

B牧場さんではそのような対策として、

採食通路に発酵牛床の堆肥とオガクズを敷いて予防しています。

 

すると、そのような予防効果以外に

思わぬ良いことがあったそうです。

 

それは牛舎ができて15年ほど経ったにも関わらず、

採食通路の溝切がさほど摩耗していないということでした。

 

そのことにより滑り止めの効果が下がらないだけでなく、

新たな溝切にかかるコストが下がります!

 

堆肥とオガクズを敷くというコストと手間はかかりますが、

それ以上の効果が出ていることですね!

 

こういった細かいことの積み重ねが

経営に影響してくるのだと思います。

 

さすがB牧場さんです!