営業マンの放浪日記

発酵牛床の冬支度

植田秋良の日記2022/12/22
ついに冬将軍が到来しました。

今週、北海道の一番寒い所では-20℃を下回っていたようです!
皆さんのお体や牛さんの体調はいかがでしょうか?
どうぞ万全な寒さ対策(暖める、カロリー補給など)をしてお体を守ってください!
(ちなみに私は最近チョコレートを常備し、食べています…)

さて、そんな寒さが増し始めたこの時期、
北海道のとある発酵牛床の現場では冬支度が行われていました。

この農場さんでは春から初冬にかけ牛床の手入れを何もせず
牛と牛床(掘り下げ式発酵牛床)の良好な状態を維持。

それは牛床の構造(掘り下げ式発酵牛床)や気候、薄い密度、日光が入る、風通しが良い、締りの良いフンの排泄など好条件が揃っているからです。
簡単なように見えてなかなかできることではありません。
肋張りの良い牛の良好な状態を目の当たりにして、
驚くばかりです!
(もちろん牛床管理だけでなく、飼料内容の変更など沢山の対策を講じた結果だと思われます)

一方、これからの冬(初冬から春にかけて)の管理はそういきません。
北海道の場合、寒さがとてつもなく厳しく発酵に必要な条件を揃えることが難しいからです。

そのため、この農場さんではこのほど冬支度として一度敷料を多めに投入しました。(厚さ10㎝前後)

この時期から夏場の維持管理方法を一転し、
冬期仕様に切り替えます。

その後、春まで牛(横臥、発育、毛づや等)と発酵牛床(凍結等)の状態を見ながら、敷料を投入していきます。(現場により月に1度程度)

北海道の冬期の発酵牛床において
最も避けたいことは
牛床の凍結により牛が横臥できない(しない)ことです。

冬のポイントは敷料の投入量を多めにし、牛床の水分をやや低めに抑えることです。

それは発酵牛床の凍結防止又は凍結を最小限に留めることができるからです。

その結果、牛が気持ちよく横臥することができるだけでなく、
寒冷によるエネルギーロスを最小限に抑えられることができます。

とは言え、厳寒期の管理が大変なことは言うまでもありません。

どうぞ作業は無理をせず、十分に気を付けて下さい!!



最後になりましたが、
今年もブログにお付き合い頂きましてありがとうございました!

来年も現場のお役に立てるような内容を投稿できればと思っております。

少し早いですが、どうぞ良いお年をお迎えください!!