営業マンの放浪日記

発酵牛床(コンポストバーン、バイオベッド)その3

植田秋良の日記2023/05/20

2. 発酵牛床とは?

(1)発酵とは?

発酵牛床とは一言でいうと、
牛のふん尿を発酵させてつくられた牛床(管理方法)です。
(※詳細は後述いたします。)

ではそもそも、『発酵』とは一体何でしょうか?

発酵と言えば、発酵食品です。

ヨーグルトにチーズ、納豆、漬物、味噌、醤油、お酒など
例を挙げると枚挙にいとまがありません。

また、発酵食品だけでなく、
発酵は医薬品や環境浄化など多岐に亘っており、
私たちはその恩恵を受けています。

発酵とは、
『有機物(又は無機物)が微生物の働きにより分解され、
人にとって有益な物質が生成されること(又はその過程)』
を指します。

ちなみに微生物とは、
肉眼で見ることができない生物の総称です。

ウイルス、細菌、酵母、カビ(糸状菌)、藻類、原生動物(原虫)などです。

それらは、
土壌や河川、植物、動物の体内、大気中など地球上のあらゆる所に生息しています。

さて、
発酵食品であるヨーグルトの例を挙げます。

ヨーグルトは
ミルク(有機物)が乳酸菌などの働きにより、
ミルクの糖分(乳糖)を利用して乳酸をつくり、
その乳酸(酸)がミルクのタンパク質(カゼイン)を
凝固させてつくられたものです。

できたヨーグルトは、
酸っぱい香りで美味しく、乳酸菌も多く含まれます。

毎日、適量を食べると、
腸内環境を整える一助となり、健康に役立ちます。
そのことが人にとって有益なことにつながり、
発酵食品となるわけです。

 

ちなみに
人にとって有害な物質がつくられる場合は、
『腐敗』になります。

腐敗したものは悪臭が漂い、
人の体に入れば(食べること含む)、
健康に悪影響を及ぼすことが考えられます。

ただ、世の中には様々な発酵があり、
同じ発酵現象でも人によって感じ方(捉え方)が異なるため、
『発酵』と『腐敗』の区別が難しい時もあります。

発酵牛床も運用次第では
『発酵』にも『腐敗』にもなるということです。


次回は、堆肥(牛ふん堆肥)のお話です。


どうぞよろしくお願いいたします!