営業マンの放浪日記

乳肉複合(酪農と和牛素牛生産)の現場にて

植田秋良の日記2023/09/23

先日、
酪農と和牛素牛生産をされている農場さん(北海道)にお伺いしました。

 

早速、
和牛育成牛舎(離乳~素牛)に行きますと・・・

そこには
しっかりと肋張りができた牛たちがいました!

 

そして、飼槽を見ると・・・

ふんだんにTMRが給与されていました!

 

良質な乳酸発酵した良い香りです。

TMRの内容は、
チモシー刻みグラスサーレージ、デントコーン、飼料用麦かん、配合飼料などです。
(粗飼料の割合は時季により変動)

 

このTMRは、
泌乳牛に給与しているものと同じものとのこと。

(構成員である近隣のTMRセンターから購入。
乳量30㎏設計のもの)

 

給与量は、
泌乳牛が、およそ40~50㎏以上/頭/日、
和牛育成牛が、およそ10㎏以上/頭/日、
になるようです。
(※哺育から少しずつ給与開始)

TMRに含まれている濃厚飼料の量は
TMR10㎏中に濃厚飼料2.5㎏です。

泌乳牛の場合は
泌乳量に応じ、個体ごとに
さらに濃厚飼料をトップドレス。

和牛育成牛にTMR給与し始めたのは
最近のようです。

理由は、
昨今の畜産資材の高騰対策の一つとして
コスト削減を図るためとのこと。

 

過去にも
和牛育成牛にTMRを給与していましたが、
その時は上手く使いこなせずに
中止した経緯があるようでした。

(お腹がヒョウタン型になってしまったり、
過肥になる個体が散見されたとのこと)

しかし、今回は
TMRに飼料用麦稈が入っている上、
別給与している乾草(チモシー長物)の量を
上手に調整することにより、
良い仕上がり(発育や腹づくり)に
なっているようです。

但し、メス(特に田尻系)が、
やや過肥になるとのことで、
まだまだ調整が必要とのことでした。

この農場さんのように
酪農家さんによる和牛素牛の生産現場にて、
TMRを活用しているところは多いと思われます。
(※ただ、酪農家さんによる和牛生産は、
スモール出荷も多いと思われます。
その場合、TMR給与は限定的になります)

TMRや併用する乾草(長物)の給与量など
牛(性別や血統)を見ながら、
調整することがポイントとなりそうです。
(もちろん肥育購買者の評価を参考にしながら)


以上、
乳肉複合(酪農と和牛素牛生産)の
現場紹介でした!