営業マンの放浪日記

鹿児島離島北上…その3~奄美大島にて

佐藤隆司の日記2011/07/27

さて、チョット間があいちゃいましたがセリツアー?の最後は奄美大島、笠利家畜市場です。


まずは係留場での様子です

開始前の係留場での様子は何処も一緒で、飼い主さん達は手塩にかけた牛さん達との別れを惜しみながら?

皆一生懸命最後の手入れをしています

 

ここに登場する牛さん達の系統です。

増減があって最終的な頭数は146頭でした。

 

セリ場での様子です。


 

 

 

こちらのセリでは地元畜産婦人部の “COW 飼う’S”のメンバーの方々が華やかに?登場し、

場を盛り上げていました!


年齢とかは別にして…(あっ! ス、スミマセン!!)

やはり、女性が登場すると場が和みますよね!

気のせいか…同じ牛さんを引くなら、男性陣よりセリ値も少し高くなるような…???

 

 

“ホントかよぉ~?”ってな顔をして、栄牧場さんの番犬「モンジロウ」クンが疑ってました!

 

このセリでの最高価格は…


♂: 459、000円 金幸ー第5隼福ー平茂勝  269日令 301kg


♀: 564,000円 安福久ー百合茂ー金幸   298日令 251kg


でした。


セリ全体(146頭)の内40万を超えたのは39頭(約27%)。

以前に紹介したセリと同様、系統の善し悪しだけではなく充分な粗飼料で骨格がしっかり創られた

牛さん達が上位を占めていました。

やはり、いつの時代も良い牛さんを創る上での基本は変わりませんねっ!

 

 

が、しかし…せっかく苦労して良い牛さんを創ったのに…

 

皆さんも既にご存知かと思いますが、東北地方で放射能汚染された稲ワラを食べた牛肉から

放射性セシウムが検出され、枝肉単価が大暴落しています。

且つ、その可能性のある肥育牛は市場に出回らないようにと出荷停止する措置がとられていますが、

その牛さん達はいったいいつまで出荷できないのでしょう?

そして、その牛さん達の将来?はどうなっちゃうのでしょう?

何の罪もない牛さんや生産者の方々の生活は…?

さらに稲ワラに止まらず、毎日マスコミで消費者のゼロリスクを煽るような無責任な報道…。

それによって、安全な物まで危険ではないか?と勘違いさせてしまい全国に拡大する風評被害。

この風評被害によって、自給すべく食糧(お米、野菜、果物など)を生産されている東北地方の方々の生産物や生活は?

周辺産業で生計を立てている方々の生活は?…いったいどうなってしまうのでしょう?


こうなった責任は放射能をバラ撒いた東電と原発事業を推進しておきながら危機管理が為されていなかった

国にある事は言うまでもありません。


国民を守る上でとても大切な食料生産者の生活を守るために…消費者の冷静な行動が大切です。


どんな時にでも、今自分がやるべき事をしっかりやった上で、

一刻も早く速やかな政府の対応をみんなで一緒に求めていきましょう!